東海道新幹線建設の話も面白い。日本が世界に誇る新幹線の生みの親はあまり知られていないが、ノーベル賞を受賞した佐藤栄作はその一人だ。新幹線建設は数年にわたる多額の資金が必要であるため、政権交代などにより政策が変われば途中で予算打ち切りになるリスクを抱えていた。そこで当時大蔵大臣であった佐藤は、新幹線計画をサポートすべく、本建設費用の一部を世界銀行から借款することを発案する。世界銀行との借款契約では日本政府が当プロジェクトの支援をすることが義務付けられるため、例え内閣が代わっても日本政府は事業完成の義務を追うこととなる。この、国論を二分しかねない重大な鉄道政策を、世界銀行を巻き込んで国内政争から切り離した佐藤の発想は、計画実現に最も不可欠な存在だったのだ。
— 『鉄道と国家』鉄道建設に関わった男たち - HONZ (via hirai)
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